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2015年1月13日火曜日

MH4Gの属性強化、近接の表示属性値編

計算式
 表示属性値=[基本属性値 *min(1.2, 乗算補正*乗算補正) +加算補正] *10
 ※[ ]は少数桁切り落とし

補正値
 ・スキル
  属性強化  :*1.1
  ○属性強化+1:*1.047 +4.1
  ○属性強化+2:*1.100 +6.0
  ○属性強化+3:*1.150 +9.0

 ・狩猟笛
  属性攻撃強化×1:*1.08
  属性攻撃強化×2:*1.10


・表示属性値の計算

近接武器の表示属性値はダメージ計算に使われる実際の値を10倍して表示しています。実際の値の事をここでは「基本属性値」と呼ぶことにします。

例えば、表示属性値が660の場合、

 66 *10 =660

となりますが、スキルの補正が入った場合、

 [66 *1.1] *10
 =[72.6] *10
 =72 *10
 =720

といった様に、10倍する前に切り落としが入るため、660*1.1=726にはなりません。

○属性強化の加算補正は一般的に+60、+90と説明されることが多いですが、上記の様に10倍する前の基本属性値に加算する前提で、ここでは+6、+9としています。


・○属性強化+1

○属性強化の+1〜+3には加算補正が有りますが、これは表示属性値の実測数値から逆算した近似式で、実際のところ内部的にはどうなっているかはわかりません。

この内、○属性強化+1は「*1.05 +4」という式で大体一致していたのですが、一部誤差が出ました。

表示属性値600の邪絶一門(片手)では、計算上は

 [60 *1.05 +4] *10
 =[63 +4] *10
 =67 *10
 =670

という結果になりますが、実測値は660です。

同様に、表示属性値1000のフレイムミラブレイド(大剣)では

 [100 *1.05 +4] *10
 =[105 +4] *10
 =109 *10
 =1090

になりますが、実測値は1080です。

これを一致させる為に逆算すると、以下のいずれかで一致します。

 *1.047 +4.1
 *1.045 +4.2

後者の場合、表示属性値720のナナソレイユ(ガンランス)にW属性強化+1の場合、

 [72 *1.1 *1.045 +4.2] *10
 =[82.764 +4.2] *10
 =[86.964] *10
 =86 *10
 =860

となりますが、実測値は870で誤差がでます。前者の場合、現状誤差が出ないため仮結論として、○属性強化+1は「*1.047 +4.1」を採用しています。

繰り返しになりますが、あくまでも実測から逆算した「(今のところ最も)都合の良い式」であって、正確な内部実装を保証するものではありません。そのため今後 計測が進めば誤差が出てくる可能性も残っています。




・W(ダブル)属性強化のキャップ(頭打ち)制

属性強化と○属性強化+1〜3を両方発動した場合、乗算部分が重複しますが、W属強+3になると想定した値より低くなることが有ります。

この結果、Wになると○属性強化+3の乗算補正が1.2から1.1になるのではないか、という説が有りました。

つまり、

 基本属性値 *1.1 *1.15 +9

が、

 基本属性値 *1.1 *1.10 +9

となっているという話です。

1.1*1.1 =1.21ですが、1.2倍で頭打ちになる、という説もあります。

1.2倍と1.21倍の差を確認するにはある程度以上、基本属性値の大きな武器が必要ですが、MH4Gではフレイムミラブレイド(火1000)等があるので、検証可能です。

 [100 *1.1 *1.1 +9] *10
 =[100 *1.21 +9] *10
 =[121 +9] *10
 =130 *10
 =1300

 [100 *1.2 +9] *10
 =[120 +9] *10
 =129 *10
 =1290

となり、10差がでますが、実測値は1290で後者が一致します。

つまり、属性強化をダブルで発動させた場合、乗算分は最大で1.2倍で頭打ちになります。

それを示したのが、前掲の式の内の「min(1.2, 乗算補正*乗算補正)」の部分です。min(x, y)はxとyのどちらか小さい方が採用されます。

乗算結果が1.2を超えると1.2が、1.2以下であれば乗算結果がそのまま採用されます。




・T(トリプル)属性強化のキャップ制

狩猟笛の旋律で属性攻撃強化がありますが、1回で1.08倍、2回重ねがけで1.10倍になります。割愛しますが、これはMH4の時と変わりませんでした。

前項でW属強のキャップが1.2倍だという説明をしましたが、笛とスキルを合わせてトリプル属性強化にした場合、スキルのキャップ後に笛の乗算がかかるのか、笛の乗算まで含めてキャップなのかを検証します。

式で書くと以下のとおりです。表現が複雑になるので、キャップされる部分を{ }で囲みます。{ }内の倍率が1.2を超えた場合、1.2に切り落とされます。

 スキル部分だけキャップされる場合
  表示属性値 =[基本属性値 *1.1 *{1.1 *1.15} +9] *10
        =[基本属性値 *1.1 *1.2     +9] *10
        =[基本属性値 *1.32       +9] *10

 笛の旋律も含めてキャップされる場合
  表示属性値 =[基本属性値 *{1.1 *1.1 *1.15} +9] *10
        =[基本属性値 *1.2       +9] *10



白地が実測値、灰地のセルが計算値です。計算値の上段がスキルだけキャップ、下段が笛も含めてキャップになります。

トリプルにするまでもなく差が発生していますが、結論として「笛も含めて1.2倍でキャップ」されています。

そのため、○属性+3や、W属性+3を発動している近接に笛の属性強化旋律は殆ど又は全く上昇しない、といった状態になっています。

ただし、ここまでに掲載した内容はあくまで「表示属性値」を元にした検証です。表示と実際のダメージ計算中に使用される倍率が一致しないとも限りません。

現にガンナーで属性弾を撃った場合、1.32倍で計算されている様です(次回予定)。これがガンナー特有の処理なのか、近接も実ダメージ計算は1.32倍なのかは現段階では不明です。